RSNA2019 受賞報告

鷲塚 冬記 東邦大学医療センター大森病院 中央放射線部

Can superior visualization CT-Angiography replace and overwhelm conventional angiography? ~The preoperative assessment of endovascular treatment with quarter millimeter isotropic data sets.~ 超高精細CT-Angiographyは血管撮影を凌駕することが可能か?~0.25mm isotropic dataによる血管内治療術前評価~

第105回北米放射線学会(RSNA 2018)のEducation ExhibitsにおいてCertificate of Meritを受賞することができ、大変光栄に思っております。

今回受賞した演題は、超高精細CTにより取得したCT-Angiographyによって血管造影を凌駕することが可能であるかという内容です。さまざまな領域において、超高精細CT-Angiographyと血管造影画像とを対比し、血管内治療における術前シミュレーションへの有用性を説明しています。従来CTでは0.5mmのisotropic dataであったが、超高精細CTの登場により面内Matrix数の増加、z軸方向の検出器の極小化等により0.25mm isotropic dataの取得が可能となり、従来と比べ圧倒的に詳細なCTAを取得することが出来るようになりました。超高精細CT-Angiographyにより、事前に詳細な解剖学的情報を得ることができ、血管内治療術前に十分なシミュレーションが可能となり、低被ばく、低侵襲で正確な血管内治療が施行可能となると考えます。本邦においては超高精細CTに対する注目度は非常に高いが、海外ではまだまだ認知度が低く、本演題を通し超高精細CTの更なる普及につながり新たなる知見やエビデンスが構築されることを期待します。

ご指導いただいた根本杏林堂弓場孝治氏と筆者と演題


最後に、今回受賞することができましたのも、日々ご指導いただいている東京CTテクノロジーフォーラム木暮代表、各世話人、実行委員会の方々、そして全国CT関係者のおかげと思っております。心より感謝申し上げます。